【クリスティン・ペイジ】現役ドクターが語るクリスティンが伝えてくれたこと

Dr.クリスティン・ペイジ
インタビュー
現役ドクターが語るクリスティンが伝えてくれたこと

2012年の夏よりヴォイスで開催して参りましたDr.クリスティン・ペイジの6日間セミナー。サイキックで且つメディカルDrの経験を持つ彼女のセミナーには医療従事者の方々にも多くご参加頂いております。
そこでこの度、初回より毎回セミナーにご参加頂いております池田先生と、前々回よりご参加頂いております榎本先生にインタビューをさせて頂きました。現役のドクターから観たクリスティン像について、また6日間セミナーに参加して観じたこと、その後の変容など熱く語って頂いております。

池田和子

池田和子

内科医・産業医。
専門は循環器内科・女性医療。 一般内科のみならず、女性外来ではあらゆる世代の女性の心と体の健康問題に取り組む。病氣や不調は魂からのメッセージととらえ、症状のみをなくすのではなくて、本人全体のあるべき健康を取り戻すことに尽力している。

榎本淑子

榎本淑子

内科医。
専門は総合内科、心療内科(心身医学)。
大学病院〜地域医療、内科医として様々な医療現場での診療に携わり、身体だけでなく心身の両面からのアプローチによって患者様と医療者がともに考え、学び、成長することを目標とした心身医療に取り組んでいる。

スタッフ
最初にクリスティンの講座を受けようと思ったきっかけを伺えますでしょうか。
池田先生
私はクリスティンが同じ医師であるということに引かれて…。
私もいわゆる普通の診療をやっていたときに、「これで患者さんを治せているのか」というような疑問を持ったことがありました。また、同じ病気でも治る人とか、治らないというか引きずる人がいて、同じ疾患さんなのにどうして違うのかなという疑問があり、いろいろ試行錯誤しているときに、たまたまクリスティンの『癒しへの道』という本を本屋さんで見つけて。読んでみると、ああ、やっぱり病気とか、あと、身体症状というのはその人の考え方や心と関係しているのだと思いました。
あと、チャクラという考え方をこのとき初めて知ったのですが、すごく腑に落ちた部分があり、実際本人に会って話を聞きたいというのが大きな動機ですね。
スタッフ
ありがとうございます。榎本先生は、いかがですか?
榎本先生
私も最初は内科医として主に身体の状態にフォーカスした診療をしていました。
心の状態に関しては精神医療の専門分野があり、身体と精神を別々に切り離した考えを基にした医学教育を学生時代から受けてきました。しかし、実際の臨床で患者さんと接すると違うわけで…。
心身両面からその人と十分に向き合うことの大切さを実感し、心身医療の方向にシフトしていきました。クリスティン先生の著書を読んで心身の関わりのみならず魂の成長についても述べられた内容に感動しました。日本でのセミナーがあることを知り、ぜひご本人にお会いたいと思い参加しました。
スタッフ
ありがとうございます。実際、セミナーに参加されて、どのような印象でしたか?
セミナー中は自分に向き合う時間がほとんどというか、すごく深く掘り下げていきますよね。
榎本先生
そうなんです。
スタッフ
そのような6日間を過ごされて、深い気付きを体験される方が多くいらっしゃいますが、お二人はいかがでしたでしょうか?
榎本先生
いろんな体験がありましたね。 クリスティン先生の温かい愛に守られながら参加者の方それぞれが自分自身と向き合い、時には自然な形でお互いをサポートし合うという環境でした。だからこそ、安心して自分自身を掘り下げていくことができたのだと思います。
スタッフ
そうですよね。もう何かそういう環境がセッティングされているような。
榎本先生
みんなが同じ方向を向いている…ありがたい環境ですよね。
スタッフ
もう本当に何かグッとくるものがあって涙を流すのも平気だし、平気というか、セミナー中に号泣されているかたも多かったですし、お互いサポートし合ったり、もうそれが普通のことでしたよね。
池田先生
ものすごいカミングアウトがあったりとかして。聞いていていいのかなみたいな(笑)。
でも、一人一人やっぱり安全な場所というのが分かっているから、自然に告白できるのかもしれないですよね。表現するということは大事ですものね。
スタッフ
そうですね。
池田先生
そこで感情も出せるし…。クリスティンも「感情は抑えてはいけない、表現するためにある」と言っていますよね。何か抱えて参加された人も、表現することで感情を解放しているんだろうなと感じています。また、表現していると、自分自身の感情にも気付くことができるでしょ。
スタッフ
そうそう、そうなんですよね。奥底にあった、「ああ、自分はこういうふうに感じていたんだ」というようなことが表現することによって出てきますよね。
池田先生
また、クリスティンの誘導がうまいんです。相手が持っている、気付かないけど気付いてほしいものを引き出すのがすごくうまいなと思う。それは彼女の経験とか叡智にもよるんだろうけれど、やはり本当に相手がよくなってほしいとか、相手のためにというかな、そういうのがあるからこそ出てくる質問だったり誘導なのだと思う。時に厳しい質問や指摘もあるけど、それも彼女の愛情からきていると分かるから。
スタッフ
確かに。たまにクリスティンの言葉で「おっと…」と、胸に刺さるようなことがあるのですが(汗)、でもそれって本当に今必要な言葉だったりするのですよね。
池田先生
そうなんですよ。あと、それが受け取れるというのがクリスティンも分かっているから言ってくれるんじゃないかなと思う。やっぱり受け取る準備がない人には言わないと思う。
榎本先生
本当そう思います。クリスティン先生は、ご自身のことも、相手のことも、周りのことも、常に客観性を持ってみつめている。
先生の姿勢から学ばせていただいたのは 相手に何かを伝える時に、言葉の裏側に少しでも主観的な判断とか感情的なものがあれば何も伝わらない、けれども、ベースが愛からのメッセージを、客観的に状況を見て、その人に必要なタイミングで伝えられれば、純粋に心に響くのだということ。
池田先生
素晴らしいですよね。そこは本当に学びたいところ。
スタッフ
すごいですよね。あと、いつも不思議に思うのですが、セミナーでは、何十名という方が参加されていて、皆さんそれぞれに胸に想いを抱えているわけです。そして、クリスティン先生は先生自身もおっしゃっていますが、カリキュラム通りだけ教えている訳ではなくて、その時々で何かを受け取って私たちに伝えてくださいますよね。そして、そのメッセージが私たち一人一人の胸にビシッと入ってくる。
池田先生
最大公約数的なね。
スタッフ
それが「何で先生、私の心を知っていたの」というような具体的なメッセージだったりするので「きっと私に向けてメッセージをくれたのだ」と思うのですが(笑)、後で皆とシェアすると皆もそうだったとおっしゃるので…。
一対多に向けてのメッセージなのに一人一人に対して具体的なメッセージとして響くところが凄いなと思います。
池田先生
たぶんみんな何か1つのお話の中で、ああ、これは私に対してのメッセージだと思っている人はたくさんいると思う。私も実際思いました(笑)。
それに、クリスティンは医師でしょ。だからスピリチュアルなことだけやっている方と違って、科学、サイエンスをちゃんと学んでいるというところも、私にはすごく話が聞きやすいかなと思うところ。理屈だけでもつまらないけれども、見える科学と見えない科学と両方バランスよく教えてくれているなと感じるのですよね。これが、ただ単純に魂がこうだとか教えられても、「うーん、まあ、そうは言っても」と思うかもしれないけれど、クリスティンのセミナーでは、ちゃんと感情が起きたときの神経ペプチドの話とか、「ああ、なるほど」と思えるじゃないですか。そういったバランスがとれた講義がすごく聞きやすいし、私は理解しやすいなと思う。ふわふわした感じがなく、地に足が着いている。
スタッフ
確かに。
榎本先生
本当に地に足が着いていますよね。

---中略---

スタッフ
ところで、お医者様から見たクリスティンってどんな印象ですか。
池田先生
そうですね…。愛情深くて温かい人だなと思うし、安心して自分のことを託せる人だなと思う。
榎本先生
クリスティン自身が、西洋医療からスタートして、ホメオパシーもされていますし、本当にいろいろなことを勉強されていますよね。探求心、情熱、愛情の深さ、素晴らしい人だと思います。そして身体・心・魂を統合したホリスティックな視点でいろんなことをとらえている…。
池田先生
ボディー、マインド、スピリット。
榎本先生
そうですね。
池田先生
すべて同じ次元ですよね。
榎本先生
そう。私たちは、自分の身体の中に心臓や胃や腸があるってことは確信していますよね。そして心や魂はいろんな臓器のように形のあるものとして取り出して見ることはできないけれど やはり同じように人間の中に確かにあるものと認識できますよね。
セミナーでは 身体、心、魂、のつながりや全体性という視点から病気だけでなく人間についていろんなことをみていきます。深いですよね。
それと心身医療で「治療的自己」という概念があるのですが、これは医療者としての究極の姿といわれます。例えば、同じように治療しても、高度な技術のある先生や経験の豊かな先生だけがいつも最高の結果が得られるかというと、そうではありません。そういう技術とか経験を超えて治癒に影響をもたらす要素が「治療的自己」と言われています。治療的自己の向上には医療者自身が常に自分を客観的に見つめる。自分の感情や自分の発している言葉とかすべてを見つめ、クリアにしていく姿勢が大切になってきますが、クリスティン先生は本当にそれを実践されてきたのではないかと感じます。
治療的自己の向上は自分の生涯をかけての課題です。
スタッフ
すごいですね。「治療的自己」。西洋医学の中にも、そういう考え方があるのですね。
榎本先生
もともとはアメリカのワトキンスという博士が論文にされているのですが…。
それをすごく心身医療の世界では大切にしています。
スタッフ
すごい。クリスティンもセミナーの中でそのことを言っていて、ある部族のヒーリング方法を喩えに教えて下さったのですが…。
ヒーリングというのは結局のところ人に施すことじゃないということ。その部族のヒーラーは、何か問題があり目の前に来た患者さんに対して、「その問題を自分の中のどこにあるかな…」ということをまず深く観つめていく。そして、自分の中に問題を見つけたら、それを解決する(ヒーリングする)。数日後にその患者さんが再診にきた時、ヒーラー自身が問題を解決していると、おのずと患者さん自身も問題を既に解決している…ということが起こる。
「ヒーリングとはそれが全てだ」とクリスティンもおっしゃっていましたね。ヒーラーができることは、それだけだと。「治療的自己」とは、それと通じるところがありますよね。
榎本先生
若いころは医師としていろいろな技術を習得して勉強して、そういうことで自分を磨くことで、よい医療を提供できるようになるんだというふうに思いますよね。
池田先生
そうですね。
榎本先生
だけれどもいろんな患者様とお話をしていると、その中に自分自身を見ることがあるんです。
スタッフ
へえーっ! すごい。
榎本先生
ある意味、自分を映してくれる鏡のような存在なのかなと感じることがあります。本物の鏡では自分の姿形は見えますが、見えないものってありますよね。それを見せに来てくれるというか…。
スタッフ
鏡…。
池田先生
王道。すごいですね。
榎本先生
患者さんとお話をしていて妙にどこかにズキンときたり、わいてくる心の反応に気づくことってありますよね。
「この反応は自分のどんな側面を見せてくれているんだろう?」そのとき気が付かなくても、時が経って気づいたり、未だ気づけていないものも…。
職種に関係なく例えば営業をされていても、接客をされていても、経験されることだと思います。出会う人との交流を通して、いろいろなことが実は自分を知る勉強でもあるんだなとつくづく感じます。]
スタッフ
すごいですね。
池田先生
すごい。
スタッフ
そういうお医者さんに診てもらいたいですね(笑)。
池田先生
本当そうよね。

---中略---

榎本先生
それにしても、クリスティン先生、明るいですよね! そう思いませんか? いつも明るくて。
池田先生
そう、明るいんですよね。
スタッフ
そうですね。明るいですね。だからこそさらに深く潜っていけるのですかね。
池田先生
ダンスも踊ってますね(笑)。
榎本先生
本当にはじけるときは子供みたいにキャッキャ言ってはじけている。そういうことは必要なんだなと思います思いっきり童心にかえる。
池田先生
それってある意味、すごい浄化ですよね。観じる力も強くなるし、ヒーリングにもなる。
榎本先生
6日間のセミナー中は、完全に心の中は子供みたいになって、瞑想中、わあーって思いっきり泣いて、起きたときに目が腫れてすごい顔になってないかなと思うほどでした(笑)。
スタッフ
確かに瞑想中に号泣されている方が多いのですが、でも絶対に一日の終わりには笑顔になりますよね。
榎本先生
そう。参加者の方で何か大変なことがあったのかもしれないなと思われるような方でも、日に日に表情が変わっていく。
池田先生
そう。週末ごとに。
榎本先生
週ごとにだんだん明るくなっていく・・・。
スタッフ
本当そうですね。顔が緩んできますもんね。
池田先生
でも実は、私は最初に参加したときの最終日は、もう泣いて、泣いてしょうがなかった。もう終わっちゃうんだという感じで。それは覚えています。瞑想以上に涙が出ました。セミナーの最後、皆で手をつないで1つの大きな輪を作る時から号泣でした。今にして思うと、いわゆるブレイクスルーだったのかなと思います。何か外れた感じ。何を外してもらったのか考えてみると、やはり自分の枠みたいなのが外れたのかなという気がします。
スタッフ
へえーっ! それは、どういう涙だったのですか?
池田先生
半分、もうクリスティンに会えないのというか、そういう情緒的なところもあったんだけど、でもたくさんのことを教えてもらえた感謝と、「まだ私は分からないことがあるのに」とか、正直に言うとそういうのもあり複雑な気持ちでした。そこでクリスティンに言ったの、「今日が最後で悲しい」って。そうしたら、「大丈夫よ、私はあなたのここにいるから」と言って、私の胸に手を当ててくれて。そこでまた号泣。何かあったらクリスティンを思い出せばいいんだと思って。何か起きた時は、クリスだったらどうするだろうということを考えていた時期もあったかな。

---中略---

榎本先生
池田先生は、今までに再受講も含めて4回受けられたんですよね。
池田先生
全部出ていますよ。
榎本先生
ですよね。私は2回受けています。1回目のときって、先生もおっしゃっていたけど、私、ものすごく揺さぶられましたね(笑)。
池田先生
そう。クリスティンも言っているでしょう。「私はあなたたちをかき回しに来た」って。
榎本先生
もう本当に自分が揺さぶられていることに、対処するのが精いっぱい。
池田先生
分かる、分かる。本当そう。
榎本先生
1回目の6日間が終わった後は、「元に戻るのだろうか?」と思うぐらい、もう次から次へとわき上がってきて。
スタッフ
すごいですね。何かいろいろ出てきました?
榎本先生
普通に通勤しているし、日常生活は一見普段通りなんですが…。
池田先生
平静を装っているわけね(笑)。
榎本先生
でも、例えば夕方に帰宅中の道すがらなどに、突然わき上がってくることがあります。昔、分からなかったことが、「ああ、こういうことだったのかな」とかね。
スタッフ
ああ、気付きが来るんですね。
池田先生
分かる、分かる。
スタッフ
具体的にどんな気づきがあるのですか?
榎本先生
そうですね…。例えば過去の経験で、その時は気付けなかった「ありがとう」だったり、「ごめんなさい」であったり。
スタッフ
なるほど。へえーっ。すごいですね。
榎本先生
本当、1回目の参加の時はもう・・・内面が大変で(笑)。
池田先生
わかります(笑)。いい意味で、何だかよく分からない…と思った。
榎本先生
そうそう。
池田先生
本当にすごくかき回されるから。
スタッフ
カオス状態みたいな。
池田先生
そう、カオス。
榎本先生
ああ、そうですね。
スタッフ
でも、クリスティン先生もおっしゃっていましたが、何かが生まれる時は、その前に、いったんカオス状態になるということでしたよね。
池田先生
おっしゃっていたよね。去年の夏は、それがテーマだったものね。
榎本先生
頭の中での理解ではなく内側に響いてストンと腑に落ちることが多く、6日間の内容を筋道立てて覚えているかというと、覚えていない(笑)。
スタッフ
実際、養成講座は筋道あるかというと、それがメインではないですけどね。
池田先生
そのとき必要なメッセージを伝えてくれているから。
榎本先生
だからこそまた、再受講したくなりますよね。もちろん同じ話もされますが、でも参加メンバーもその都度異なりますし。ね、先生(笑)。
池田先生
全然違いますね、毎回。受け取り方が深くなっているからかな。それは自分が変わるからだと思う。同じ話でも受け取り方が違ってくる。
スタッフ
気付きが深くなっていくというのもありますよね。
池田先生
私が一番大きい気づきを得たのは去年参加した時。自分を認めているようで、自分を受け入れているようで全然実は受け入れてなかったということが分かったの。それは常に自分を見つめるように…と、してきたけれども、自分を見るときに常に何かと比較していたことに気付いた。自分を受け入れなければ次に進まないというのも頭で分かっていても、どういうことなんだろうと、いまいち腑に落ちてない部分があったの。去年気付いたことは、私は、誰かと比較して「まだまだ大丈夫」とか、「まだまだ、だめ」とか判断していたの。他者との比較の中に自分を置いていたのね。
でも、そうじゃないということに気付いた。何かと比較してどうとかいうんじゃなくて、まず私自身が私をどう思うかということが大切だとこのセミナーでしっかり根付かせることができた。そしたら、本当に人が何しようがまったく気にならなくなる。不思議なくらいに。逆に、人が何をしていてもそれを受容できるという感じ。これが自分を受け入れたということなのかなと思いました。
それでも、私に対して批判的な意見を言われたりすると、一瞬「ああっ」と思うけど、まあ、それも受け止め方だったり、その人の考え方なんだなという受け取り方をして。以前だったら、ものすごい嫌悪感で相手を責めたり、逆に自分を責めて自己嫌悪に陥っていたけど、今は両方責めないという感じ。ああ、そうなんだという感じの境地になってきたかな。まあ、人間はまだ卒業できないけど(笑)、でも何か自分自身を受け入れるということで、人の評価とか人が何をしているということが本当に気にならなくなるんだなということは分かった。
榎本先生
素晴らしい。
池田先生
いえいえ、そんな。
榎本先生
いや、本当、素晴らしい。
池田先生
それもやっぱりクリスティンのセミナーを受けているときの帰り道で気付いた(笑)。
スタッフ
ああーっ!
榎本先生
そうね。
池田先生
そうなんです。
スタッフ
ふと来るんですね!
池田先生
ふっと来るのよ、よく分からないけど(笑)。だからそのときは何か胸がざわざわして…。
「ああ、私って人と比較ばっかりしていたんだ」と思ったの。何で、このタイミングで来るのか分からないけど。学んだことは潜在意識に入っているからかな(笑)。
スタッフ
最初、ぐるぐる混乱していて分からないけど、機が熟した時に、ポッと来るんですね。
池田先生
そうですね。もしかしたらいつでも来ているのかもしれないけど、それをキャッチできるだけまだ自分が成熟してないというか、そういうのもあるんじゃないのかな。
だから患者さんが悩んでだりすることもよく分かるし、一緒になって悩むこともあるかもしれない。だけど、悩んでいる人を受け入れて、でもあなたの中に答えはあるんだよということを、相手を信頼して対応していけるようになった感じはします。患者さんに対する対応が変わったかなというのはあります。
スタッフ
素晴らしいですね。榎本先生も、そういった診療における変化などございますか。
榎本先生
そうですね…。知識とか経験とかを基にこちら側の考えをアドバイスしてしまうことが過去にはあったと思います。今は「こうしてくださいね」なんてことは言わなくなったですね。
池田先生
どちらかというと、どうしたいですかという感じの質問になってますよね。
榎本先生
その人が本当に望んでいること。
池田先生
「あなたはどうしたいの」って。いい意味で相手を尊重している感じが、出てきたかな。「風邪をひいたの、じゃあ、薬を飲みなさい」というんじゃなくって。
スタッフ
すごい。その人を尊重しているということですもんね。
池田先生
まあ、前から尊重していたはずだけど(笑)、もっと違う何か。
榎本先生
若い時代には、患者さんがご自身の病気のことをどういうふうに考えておられるのかとか、病気になった背景というようなところにはあまり触れてなかったなあ…。
池田先生
そうですよね。
榎本先生
そうそう。でも、「どういうことで具合が悪くなったと思いますか?」と聞くと、皆さんあるんですよ。
池田先生
ありますよね。
榎本先生
必ずあるんです。
池田先生
私は循環器の専門外来を担当していますが、症状として多いのが、胸が痛いとか動悸とか。いろいろな不安を抱えて動悸を起こしている人もいるし、また、私の患者さんである年配の女性は、お孫さんがお亡くなりになったことで、それを自分が代わってあげられなかったと罪悪感を持ち、それが原因で身体を患っている方もいました。けれど、何回か話しているうちに、彼女はもう孫の死を乗り越えて、80歳だけど残り自分の人生を自分らしく生きていきたいと言って、今はとても前向きになられています。
榎本先生
素晴らしい。それが医療の原点ですよね。昔、医者がいない時代には、お坊さんや、そういうところに駆け込んだというじゃないですか。人生相談の場が医療の場だった…。
でも、いつからか医療自体がものすごく細分化されて、臓器しか診ない、細胞しか診ないという世の中になっていって。
池田先生
そうですよね。その分離がいろいろな病気を増やしているよね。
榎本先生
医療の現場では、 検査して「お薬を出しておきますね」みたいな対応がほとんど。気付きがどうこうっていう以前の段階で帰らせちゃうのはちょっと…ねえ。
池田先生
気付かせないで帰っちゃう…。もったいないよね。
榎本先生
そうそう。まあ、今の医療のシステムの中では難しい点もありますが。
池田先生
もちろん1回のちょっと話しただけで気付くということはないかもしれないけど、逆に患者さんに自分の症状について疑問を持ってもらってもいいと思うの。
スタッフ
ああ、そうかそうか。
池田先生
患者さんが、「この病気って外に要因があるんじゃなくて自分の中に原因があるの?」というような疑問。自分で自分に質問することで答えはいつか返ってくるし。そういうことにも気付けないと、その質問すら自分にしない。そういう質問をするきっかけであってもいいかなと思います。
また、この人はこうじゃないかなと思ったときに、一般論として伝えることはあります。
例えば、いい人を装っていたりとかすると、やっぱり自分にうそをついていることになるから、いろいろな不具合が出てくるでしょう。「人によく思われたいと思っていると、こういうことが起きることがあるんだけど」というように一般論として伝えます。でも、すごく怒る人もいるわけ。私はそんないい顔しませんって。
それで、怒らせたまま帰っちゃったら私もただ怒らせた人になっちゃうから、どうしようかなんて思いつつ。
「でもね、それって一種のトリガーかもしれないから、そこまで感情が動くということは自分の深いところに何かあるかもしれないよ」と言って、宿題みたいな形で出させたりするの。分かってくれる人もいるし、そのまま来ない人もいるけど。
でも、やっぱりクリスティンのセミナーをずっと受けてきて、症状ということがその人の考え方とか感情とか来るというのがより自分の中でもクリアに分かってきたので、自信を持って患者さんにもそういう質問とか、そういう対応ができるようになったかなと思います。患者さん自身が本当にそれで変わるんだよね。それが私は本当にうれしい。80歳のその女性は、本当に自分らしく生きるということをこの年で初めて知ったとおっしゃってくださるし。
榎本先生
おお、素晴らしい!
スタッフ
すごい。
池田先生
すごいうれしくなりますよね。
スタッフ
感動ですね。
池田先生
それも本当に、クリスティンのそういう愛ある講座のおかげだと思う。
榎本先生
だから本当に1度と言わず、2度3度と参加してほしい。1度目はかき回されるし…(笑)。
榎本先生
1度目はカオスになりますから(笑)。2度、3度と受けてほしいですよね。
池田先生
そうそう、そう思う。分かった人もいるのかもしれないけど、でもその後半年とか1年何か経験して、そこでまた自分の認識や成長が確認できるのだと思う。だから何回受けてもいいと思います。
榎本先生
毎回本当にまったく違うセミナーに参加しているような新鮮さがありますよね。
スタッフ
そうですよね。クリスティンも、その場に集まった参加者に合わせてメッセージを下さいますし、また、自分の成長度合いによっても受け取るメッセージの深さが違ってくることも実感しています。
本日は、実際に医療に携わるドクターから見たクリスティン像、また、この6日間セミナーにつきまして、貴重な体験を交えたお話しを頂きまして、本当にありがとうございました!